第三代理事長就任のご挨拶

特定非営利活動法人高専プロコン交流育成協会

理事長   松 澤 照 男


 初代清水洋三理事長、二代堀内征治理事長の後任として理事長に就任いたしました松澤照男です。二代理事長のご挨拶(後述)にありますように本協会は国公私立高専の連合体である一般社団法人全国高等専門学校連合会が主催する全国高等専門学校プログラミングコンテスト(以下「高専プロコン」)を財政的に支援し、ご協賛頂いている企業様と高専との間の絆を紡ぐ役割を目的として設立されたものであります。

 私は1985年当時沼津高専に奉職し、当時立ち上がったばかりの情報処理教育を担当し、その縁で前堀内理事長はじめ現在の本協会の主立ったメンバーと親交を結ぶきっかけになりました。 高専においても情報処理教育のあり方が熱心に議論された時代ですが1977年に登場したパソコンがようやく普及し、特別な人にしか扱えなかったコンピュータが高専の学生のみならず誰でもが手にできるようになったときでした。当時の議論はコンピュータの機種や性能を中心とした情報システム環境を中心としたもので、コンピュータに興味をもった学生達になにを与えるべきかという視点は二義的な話でした。  その頃、堀内先生を中心に情報処理教育を担当した教員仲間で、なにか学生の興味やモチベーションを刺激する方策はないかという議論から高専プロコンを企画し、清水先生やコンピュータソフトウェア協会のご協賛を得て1990年に京都で第1回を開催し、本年まで連綿と大会開催を継続して参りました。

 今では高専連合会のもと公認4大会の一つとしてその地位を占め、特に財政面から企業の支援を受けて自立的に運営できるユニークな存在でもあります。それは情報産業界からの創造的、実践的教育を行っている高専に対する熱い視線と、その人材に期待していることが所以であります。同時に高専組織内に完結せず、企業の協賛のみならず、「グローバル人材の育成」の先駆けとして外国の教育機関(大学等)との交流も実現しているところであります。 今後とも高専プロコンが産学連携による教育の場として積極的のご協賛およびご参加頂くともに、本協会に対する一層のご支援を賜りますようお願いして理事長就任の挨拶といたします。