特定非営利活動法人高専プロコン交流育成協会
設立趣旨書

情報産業における適切な人材育成については、教育界、産業界の共通の課題である。中でも、高度IT人材が必要とされる近年では、創造性の豊かさ、技量の確かさを求める教育に注目が集まっている。高等教育機関の一翼を担う高等専門学校(以下「高専」)では、即戦力の実践技術者を目指しており、早くから、上記の思想に基づいたPBL型の教育を行ってきている。特に情報教育関連では、平成19年度(2007年度)に第18回を数える「全国高等専門学校プログラミングコンテスト(以下「高専プロコン」)」の貢献は、教育界、産業界で高く評価されている。
この高専プロコンをさらに発展させ、情報産業のグローバル化に対応できるさらに高度なエンジニア育成教育を充実させるためには、従来の高専連合会という任意団体のもとでは、十分な活動が行えず、社会に開かれ、かつ、国際化への対応を果たすことが可能な法人組織の存在が不可欠である。

このためには、高専と産業界との連携のもとに行う複合的な情報処理開発に関する共同教育(COOP教育)を視野に入れて、適切な就業前教育の検討を行い、かつ、高専プロコンに様々な立場で関係する者の相互交流を一般にも発展させ、広く社会に開かれた高度IT人材の育成に係るネットワークの構築が望まれている。
上記の健全で活力に満ちた高度情報社会の発展に寄与することを目的とし、かつ、非営利活動を旨として、活発なITの活用を視野に入れた産業界と教育界の連携による交流・育成事業の実施を目的とするのが、本特定非営利活動法人設立の意図である。

平成19年10月6日

設立代表者 
住 所 長野県長野市大字下駒沢240番地44
氏 名 堀 内 征 治